特別な日のディナーや食後のくつろぎの時間に、いつもとは一味違うお酒を選んでみたいと思うことはありませんか。そんな時に候補として挙がるのがシェリー酒ですが、多くの人がシェリー酒とワインの違いについて詳しく知らず、何を選べばよいか迷ってしまうのが実情です。実はシェリー酒とワインの違いを正しく理解することは、自分の好みに合った最高の一本に出会うための近道となります。一般的な白ワインとは異なり、酒精強化という特別な工程を経ることで生まれる独特の風味や、キリッとした辛口からデザートのような極甘口まで広がる多様なバリエーションは、知れば知るほど奥深い魅力に満ちています。
しかし、その種類の多さゆえに、選び方を間違えると想像していた味と異なり戸惑ってしまうことも少なくありません。自分に合わないものを選んでしまうリスクを避け、本当に美味しいと感じられる一本を手にするためには、正しい知識が必要です。この記事では、なぜこれほどまでに世界中の愛好家を魅了し続けるのか、その科学的な理由とメリットを解説しつつ、混同されがちな他のお酒との違いについても明確にお伝えします。そして後半では、食前酒から食後酒まで、あらゆるシーンに対応できるおすすめの銘柄を厳選してご紹介します。今日からあなたのワインライフに新しい彩りを加え、より豊かで贅沢な時間を過ごすためのヒントを持ち帰ってください。
- シェリー酒と一般的なワインの決定的な違いと製法の秘密
- 辛口から極甘口まで選べる多様な味わいと食事とのペアリング
- ポートワインやブランデーと混同しやすいポイントの明確化
- 初心者でも失敗しない選び方と自宅で楽しむためのおすすめ銘柄
- シェリー酒はワインと何が違う?基礎知識と楽しみ方の完全ガイド
- 初心者から通まで満足できるシェリー酒おすすめ10選
- 1. 【海辺の辛口】[Emilio Lustau] ルスタウ プエルト・フィノ 750ml(シェリー)
- 2. 【熟成の妙技】[Emilio Lustau] ルスタウ アルマセニスタ アモンティリャード・デル・プエルト 500ml(シェリー)
- 3. 【長期熟成の極み】[Bodegas Tradicion] トラディシオン オロロソ VORS 750ml(シェリー)
- 4. 【ジプシーの誘惑】[Bodegas Hidalgo La Gitana] マンサニージャ ラ・ヒターナ 750ml(シェリー)
- 5. 【単一畑の奇跡】[Bodegas Hidalgo La Gitana] マンサニージャ パサダ パストラーナ 750ml(シェリー)
- 6. 【美食家の選択】[Valdespino] マンサニーリャ デリシオサ 750ml(シェリー)
- 7. 【甘美な約束】[Valdespino] プロメサ モスカテル 750ml(甘口シェリー)
- 8. 【優しい甘さ】[CROFT] クロフト ペイルクリーム 750ml(ミディアムスイート シェリー)
- 9. 【漆黒の蜜】[OSBORNE] ペドロ・ヒメネス 1827 750ml(甘口シェリー)
- 10. 【25年の重み】[Romate] オールド&プラス ペドロ・ヒメネス 25年 500ml(シェリー)
- まとめ:シェリー酒のある生活で食卓をより豊かで贅沢な時間へ
シェリー酒はワインと何が違う?基礎知識と楽しみ方の完全ガイド
- シェリー酒は何酒ですか?原料と独自の醸造プロセスを解説
- シェリー酒はなぜ甘いのでしょうか?辛口から甘口までの仕組み
- シェリーとブランデーの違いは何ですか?醸造酒と蒸留酒の境界
- シェリーとポートワインの違いは何ですか?世界三大酒精強化ワイン
- シェリー酒の飲み方と初心者が知っておくべき美味しい嗜み方
| 酒類 | 分類 | アルコール度数 | 特徴・味わい |
|---|---|---|---|
| シェリー酒 | 酒精強化ワイン | 15〜22度前後 | 酸化熟成や酵母の影響で複雑な風味。辛口から極甘口まで幅広い。 |
| 一般的なワイン | 醸造酒 | 10〜14度前後 | ブドウ果汁を発酵させたもの。産地や品種の個性がダイレクトに出る。 |
| ポートワイン | 酒精強化ワイン | 19〜22度前後 | 発酵中にアルコールを添加し糖分を残すため、基本的に甘口で濃厚。 |
| ブランデー | 蒸留酒 | 40度前後 | ワインを蒸留して樽熟成させたもの。アルコール度数が高く香り高い。 |
1. シェリー酒は何酒ですか?原料と独自の醸造プロセスを解説
シェリー酒は、スペインのアンダルシア地方、ヘレス周辺でのみ造られる白ワインの一種であり、醸造過程でアルコールを添加して保存性を高めた「酒精強化ワイン」に分類されます。原料となるブドウは主にパロミノ種という白ブドウで、これがシェリーのドライで切れ味の良いベースを作り出します。一般的な白ワインとの最大の違いは、発酵終了後にブランデーなどの強いお酒を加えてアルコール度数を高める点と、「ソレラシステム」と呼ばれる独特の熟成方法にあります。
このソレラシステムでは、古いワインが入った樽に新しいワインを継ぎ足しながら熟成させるため、品質が均一化され、数十年前の原酒の風味が脈々と受け継がれていきます。しかし、アルコール度数が高いため飲み過ぎには注意が必要であり、酸化熟成による独特の香りは好みが分かれることもあります。それでも、この製法でしか出せない複雑味とナッツのような香ばしさは、他のワインでは決して味わえない唯一無二の体験を提供してくれるのです。
2. シェリー酒はなぜ甘いのでしょうか?辛口から甘口までの仕組み
「シェリー酒は甘いお酒」というイメージをお持ちの方も多いですが、実はシェリー酒の基本は「辛口」です。原料であるパロミノ種のブドウは完全に発酵させると糖分がほとんど残らないため、キリッとしたドライな味わいになります。ではなぜ甘いシェリーが存在するのかというと、それは「ペドロ・ヒメネス」や「モスカテル」といった糖度の高いブドウ品種を天日で干して糖分を凝縮させてから使用したり、辛口のシェリーに甘口のワインをブレンドしたりして造られているからです。
甘口シェリーはデザートワインとして極上の味わいを持ち、バニラアイスにかけたり食後の至福の一杯として楽しめますが、糖分が高いためカロリーも相応に高くなる点は留意すべきです。一方で、辛口の「フィノ」や「マンサニージャ」などは食事との相性が抜群で、特に魚介類やタパスの美味しさを引き立てます。このように、製法やブレンドによって全く異なる顔を見せる多様性こそがシェリーの面白さであり、自分の好みに合わせて選び分けられる点が大きなメリットと言えるでしょう。
3. シェリーとブランデーの違いは何ですか?醸造酒と蒸留酒の境界
シェリー酒とブランデーは、どちらもブドウを原料とするお酒ですが、その製造工程と分類は根本的に異なります。シェリー酒はブドウ果汁を発酵させて造る「醸造酒」の一種であり、基本的にはワインの仲間です。対してブランデーは、ワインを一度沸騰させてアルコール分を抽出・凝縮した「蒸留酒」です。そのため、ブランデーはアルコール度数が40度前後と非常に高く、シェリー酒は15度から20度前後と、ワインより少し高い程度に収まっています。
ブランデーは食後酒として香りをゆっくり楽しむのに適していますが、アルコールが強すぎて食事と一緒に楽しむのは難しい場合があります。一方シェリー酒は、適度なアルコール感と酸味を持つため、食前酒や食中酒としても幅広く活躍します。もちろん、シェリー酒の製造過程で添加されるアルコールとしてブランデーが使われることもあり、両者は密接な関係にありますが、味わいのスタイルや楽しみ方は明確に使い分けることで、それぞれの良さを最大限に引き出すことができます。
4. シェリーとポートワインの違いは何ですか?世界三大酒精強化ワイン
シェリー酒と並んで世界三大酒精強化ワインに数えられるのが、ポルトガルの「ポートワイン」です。両者の決定的な違いは、アルコールを添加するタイミングにあります。ポートワインはブドウ果汁が発酵している途中でアルコールを加えて酵母の働きを止めるため、ブドウ本来の糖分が分解されずに残り、濃厚な甘口に仕上がります。これに対してシェリー酒は、基本的に発酵が完全に終わってからアルコールを加えるため、ベースは辛口となります。
ポートワインはその甘さと濃厚さから「ポルトガルの宝石」と呼ばれ、チョコレートやチーズとの相性が抜群ですが、甘口一辺倒になりがちという側面もあります。シェリー酒は辛口から甘口までバリエーションが豊富で、その日の気分や料理に合わせて選べる自由度の高さが魅力です。どちらも長い歴史を持つ素晴らしいお酒ですが、食事と共に楽しみたいならシェリー酒、食後のデザートとして甘美な時間を過ごしたいならポートワイン、といった具合にシーンに応じて使い分けるのが賢明です。
5. シェリー酒の飲み方と初心者が知っておくべき美味しい嗜み方
シェリー酒を美味しく飲むためには、種類に合わせた温度管理とグラス選びが重要です。辛口の「フィノ」や「マンサニージャ」は、白ワインと同様にしっかりと冷蔵庫で冷やすことで、フレッシュでシャープな味わいが際立ちます。一方、熟成感のある「アモンティリャード」や「オロロソ」、甘口の「クリーム」などは、常温または少し冷やした程度で飲むと、複雑な香りが開いてより豊潤な風味を楽しめます。
専用の「コピータ」と呼ばれる小さなグラスで飲むのが伝統的ですが、必ずしも揃える必要はありません。むしろ、香りを十分に楽しむために通常の白ワイングラスを使用するのもおすすめです。開封後の保存については、フィノなどは酸化しやすいため冷蔵庫に入れて早めに飲み切る必要がありますが、酸化熟成させたオロロソなどは比較的長持ちします。最初はその独特の香りに驚くかもしれませんが、生ハムやチーズ、ドライフルーツなどのおつまみと合わせることで、驚くほど相性が良いことに気づき、毎日の晩酌が待ち遠しいものに変わっていくはずです。
初心者から通まで満足できるシェリー酒おすすめ10選
- 【海辺の辛口】[Emilio Lustau] ルスタウ プエルト・フィノ 750ml(シェリー)
- 【熟成の妙技】[Emilio Lustau] ルスタウ アルマセニスタ アモンティリャード・デル・プエルト 500ml(シェリー)
- 【長期熟成の極み】[Bodegas Tradicion] トラディシオン オロロソ VORS 750ml(シェリー)
- 【ジプシーの誘惑】[Bodegas Hidalgo La Gitana] マンサニージャ ラ・ヒターナ 750ml(シェリー)
- 【単一畑の奇跡】[Bodegas Hidalgo La Gitana] マンサニージャ パサダ パストラーナ 750ml(シェリー)
- 【美食家の選択】[Valdespino] マンサニーリャ デリシオサ 750ml(シェリー)
- 【甘美な約束】[Valdespino] プロメサ モスカテル 750ml(甘口シェリー)
- 【優しい甘さ】[CROFT] クロフト ペイルクリーム 750ml(ミディアムスイート シェリー)
- 【漆黒の蜜】[OSBORNE] ペドロ・ヒメネス 1827 750ml(甘口シェリー)
- 【25年の重み】[Romate] オールド&プラス ペドロ・ヒメネス 25年 500ml(シェリー)
| No. | 製品名 | 参考価格 | 特徴・メリット | こんな方におすすめ! |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Emilio Lustau プエルト・フィノ | 3,329円 | 潮風を感じる塩気とドライな味わい。食欲を刺激する最高のアペリティフ。 | 辛口好きの方 最初の1本を探している方 |
| 2 | Emilio Lustau アモンティリャード | 4,478円 | ヘーゼルナッツの香りとシャープな酸味。フィノの熟成による深みが魅力。 | 少し複雑な味を試したい方 中華料理と合わせたい方 |
| 3 | Bodegas Tradicion オロロソ VORS | 16,435円 | 長期熟成による圧倒的なコクと香り。ワインの域を超えた芸術品。 | 最高級の味わいを知りたい方 特別な日の贈り物に |
| 4 | Bodegas Hidalgo マンサニージャ ラ・ヒターナ | 2,265円 | フレッシュで軽快な飲み口。どんな食事にも合う万能な辛口シェリー。 | コスパ重視の方 日常の食中酒として楽しみたい方 |
| 5 | Bodegas Hidalgo パサダ パストラーナ | 3,787円 | 長期熟成されたマンサニージャ。繊細さと力強さを兼ね備えた単一畑産。 | ワンランク上の品質を求める方 魚介料理が好きな方 |
| 6 | Valdespino マンサニーリャ デリシオサ | 4,020円 | クリスピーでキレのある酸味。バルデスピノらしい骨太な辛口。 | 本格派の辛口を好む方 通好みの銘柄を飲みたい方 |
| 7 | Valdespino プロメサ モスカテル | 4,926円 | マスカット由来の華やかな甘みと酸味。バランスが良く飲み飽きない。 | 上品な甘口を楽しみたい方 フルーツと合わせたい方 |
| 8 | CROFT クロフト ペイルクリーム | 2,300円 | フィノのような淡い色合いながら優しい甘さ。冷やして飲むのに最適。 | 辛口が苦手な方 軽やかな甘さを求める方 |
| 9 | OSBORNE ペドロ・ヒメネス 1827 | 4,800円 | 黒糖や干しブドウのような濃厚な甘み。デザートワインの決定版。 | 極甘口を堪能したい方 アイスにかけて楽しみたい方 |
| 10 | Romate オールド&プラス ペドロ・ヒメネス | 10,680円 | 25年以上の熟成が生む究極の甘美。飲むスイーツとも言える重厚感。 | 至高の食後酒を求める方 贅沢な時間を過ごしたい方 |
※価格は記事執筆時点のAmazon販売価格です。
1. 【海辺の辛口】[Emilio Lustau] ルスタウ プエルト・フィノ 750ml(シェリー)
シェリー酒の名門、ルスタウ社が手掛けるこの「プエルト・フィノ」は、港町エル・プエルト・デ・サンタ・マリアで熟成された、まさに海の気配を感じさせる一本です。グラスに注ぐと淡い麦わら色が美しく輝き、酵母由来の独特な香りと共に、微かに潮風のようなニュアンスが漂います。一口含めば、驚くほどドライでキレのある味わいが口内をリフレッシュさせ、食前の乾杯酒としてこれ以上のものはないと感じさせてくれるでしょう。
非常に辛口でありながら、繊細なアーモンドのような風味も持ち合わせており、生ハムやオリーブ、魚介のフリットといったタパス料理との相性は抜群です。特に冷やして飲むことでその真価を発揮し、暑い日の夕暮れ時や、食事のスタートを華やかに演出したい時に最適です。シェリー酒初心者の方が「まずは本物の辛口を知りたい」と思った時に、最初に手に取るべきスタンダードにして至高の銘柄です。
2. 【熟成の妙技】[Emilio Lustau] ルスタウ アルマセニスタ アモンティリャード・デル・プエルト 500ml(シェリー)
「アモンティリャード」とは、辛口のフィノをさらに熟成させ、途中で酵母の膜が消えることで酸化熟成が始まった、より複雑で奥行きのあるシェリーです。ルスタウ社のアルマセニスタシリーズは、小規模な熟成庫から選び抜かれた希少な原酒をボトリングしたもので、大量生産品にはない個性と深みが堪能できます。琥珀色に輝く液体からは、ヘーゼルナッツやタバコのような香ばしく大人びた香りが立ち上ります。
フィノのシャープな酸味を残しつつも、熟成によるまろやかさとボディが加わっており、飲みごたえは十分です。中華料理やスパイシーな料理、あるいはハードタイプのチーズなど、味のしっかりした食事にも負けない力強さを持っています。「ただの辛口では物足りない、もっと物語のあるお酒を飲みたい」という知的好奇心旺盛な方にとって、このボトルは新しい味覚の扉を開く鍵となるでしょう。
3. 【長期熟成の極み】[Bodegas Tradicion] トラディシオン オロロソ VORS 750ml(シェリー)
ボデガス・トラディシオンは、長期熟成シェリーのみを専門に扱うという、極めて稀有でこだわり抜いた生産者です。「VORS」とは「Very Old Rare Sherry」の略で、平均熟成期間が30年以上であることを証明する最高級の称号です。このオロロソは、その名の通り長い年月をかけて樽の中で呼吸を続け、水分が蒸発して凝縮されたエキスそのものと言える濃厚さを持っています。
グラスに注ぐと深みのあるマホガニー色が美しく、ドライフルーツ、レザー、スパイスなどが混然一体となった圧倒的な香りが部屋中に広がります。アルコール度数は高めですが、それを感じさせないほどの滑らかな口当たりと、いつまでも続く長い余韻は、まさに飲む芸術品です。価格は安くありませんが、特別な記念日や、大切な人と過ごす夜に封を切る価値は十分にあります。人生で一度は味わっておくべき、シェリー酒の頂点の一つです。
4. 【ジプシーの誘惑】[Bodegas Hidalgo La Gitana] マンサニージャ ラ・ヒターナ 750ml(シェリー)
世界で最も愛飲されているマンサニージャの一つが、この「ラ・ヒターナ」です。ラベルに描かれたジプシーの女性が印象的なこのボトルは、サンルーカル・デ・バラメダという海沿いの街で造られています。この地特有の湿度の高い気候が、シェリー酒の表面を覆う酵母の膜(フロール)を分厚くし、結果として非常にフレッシュでリンゴのような爽やかな香りを持つ辛口シェリーを生み出します。
口に含むと、弾けるような酸味とほのかな塩気、そして微かな苦味が絶妙なバランスで駆け抜けます。これは単なるお酒ではなく、食卓を盛り上げる名脇役として機能します。特にエビやカニなどの甲殻類、白身魚の刺身やカルパッチョと合わせた時の相乗効果は感動的です。手頃な価格でありながら品質は一級品であり、冷蔵庫に常備しておけば、毎日の食事がバルでのひとときのように楽しいものに変わるでしょう。
5. 【単一畑の奇跡】[Bodegas Hidalgo La Gitana] マンサニージャ パサダ パストラーナ 750ml(シェリー)
一般的なシェリー酒は複数の畑のブドウをブレンドして造られますが、この「パストラーナ」は「パストラーナ」という単一畑のブドウのみを使用した、非常に珍しいシングルヴィンヤード・シェリーです。さらに、通常のマンサニージャよりも長く熟成させた「パサダ」というスタイルであり、フレッシュさの中に熟成による落ち着きと複雑味が加わっています。
黄金色に輝く液体からは、カモミールやドライハーブのような上品な香りが漂います。通常のマンサニージャが「軽快」なら、こちらは「優雅」という言葉が似合います。しっかりとした骨格があるため、コース料理のメインとなる魚料理や、軽い肉料理とも合わせることができます。ワイン好きの方が「シェリー酒は安酒だ」と思っているなら、この一本を飲めばその認識は覆されるはずです。テロワール(土地の個性)を感じられる、本格派のためのシェリーです。
6. 【美食家の選択】[Valdespino] マンサニーリャ デリシオサ 750ml(シェリー)
1340年創業という長い歴史を持つ名門バルデスピノ家が送り出す、「デリシオサ(美味しい)」という名のマンサニージャです。バルデスピノのシェリーは、伝統的な木樽発酵を行うなど、昔ながらの製法を頑なに守り続けていることで知られています。そのため、他の銘柄に比べて骨太でしっかりとした味わいが特徴で、通好みの仕上がりとなっています。
非常にクリスピーでドライな飲み口ですが、その奥には熟成由来の旨味が凝縮されています。雑味が一切なく、研ぎ澄まされた日本刀のような切れ味は、天ぷらや寿司といった繊細な和食とも驚くほどマッチします。食通の間で評価が高いのも納得のクオリティで、食事の味を邪魔することなく、むしろ口の中をリセットして次のひと口を美味しくさせる効果があります。本物を知る大人にこそ選んでほしい、実力派の一本です。
7. 【甘美な約束】[Valdespino] プロメサ モスカテル 750ml(甘口シェリー)
辛口のイメージが強いバルデスピノですが、甘口のシェリーにおいてもその手腕はいかんなく発揮されています。「プロメサ(約束)」と名付けられたこのシェリーは、モスカテル(マスカット)種を100%使用した甘口タイプです。ペドロ・ヒメネスほどのドロドロとした濃厚さはなく、マスカット由来のフルーティーな酸味が残っているため、甘いながらも軽やかに楽しむことができます。
紅茶やライチ、蜂蜜のような華やかな香りが特徴で、食後のデザートワインとして最適です。また、ブルーチーズのような塩気のあるチーズと合わせると、甘みと塩味が互いを引き立て合う「マリアージュ」を体験できます。甘すぎるお酒は苦手だけれど、食後に少しだけ甘い余韻に浸りたい、という気分の時にぴったりです。おしゃれなボトルデザインも魅力で、ホームパーティーの手土産としても喜ばれるでしょう。
8. 【優しい甘さ】[CROFT] クロフト ペイルクリーム 750ml(ミディアムスイート シェリー)
「クリーム」という種類のシェリーは通常、色が濃く重厚な甘口を指しますが、この「ペイルクリーム」は革命的な存在です。見た目はフィノのように淡く澄んだ色合いでありながら、口に含むとふんわりとした優しい甘さが広がります。これは、辛口のフィノをベースに、甘口のブドウ果汁をブレンドして造られているためで、シェリー酒特有の香りと飲みやすさを両立させています。
辛口の酸味が苦手な方や、お酒を飲み慣れていない方でも、ジュース感覚に近い飲みやすさで抵抗なく楽しめます。よく冷やして氷を入れ、ロックで飲むのもおすすめですし、カットしたフルーツを入れてサングリア風にしても美味しくいただけます。休日の午後、読書をしながらリラックスしたい時や、食後の口直しに甘いものが欲しい時に、優しく寄り添ってくれる癒やし系の一本です。
9. 【漆黒の蜜】[OSBORNE] ペドロ・ヒメネス 1827 750ml(甘口シェリー)
スペインを代表する酒類メーカー、オズボーン社が誇る「ペドロ・ヒメネス」は、まさにデザートワインの王様と呼ぶにふさわしい風格を持っています。ブドウを天日で干してレーズン状にし、糖分を極限まで高めてから発酵させるため、出来上がるお酒は漆黒に近い色合いと、蜜のようなとろみを持っています。グラスに注ぐだけで、黒糖、チョコレート、コーヒー、ドライイチジクといった濃厚で芳醇な香りが溢れ出します。
そのまま少しずつ舐めるように飲むのも至福ですが、バニラアイスクリームにかける「アフォガート」スタイルは、一度試すと病みつきになる美味しさです。大人のための極上のデザートソースとしても活躍します。一日の終わりに、疲れた体と心を甘く溶かしてくれるような、強力な癒やしのパワーを持った一本です。甘党の方なら、人生で一度は体験しておくべき味覚の世界がここにあります。
10. 【25年の重み】[Romate] オールド&プラス ペドロ・ヒメネス 25年 500ml(シェリー)
「オールド&プラス」シリーズは、サンチェス・ロマテ社が保有する膨大なストックの中から、特に優れた樽を厳選してボトリングした最高級ラインです。このペドロ・ヒメネスは平均25年以上という長い歳月をかけて熟成されており、その味わいはもはやお酒というカテゴリーを超越し、飲む宝石とも言える領域に達しています。通常のペドロ・ヒメネスよりもさらに粘性が高く、複雑で重層的な香りが特徴です。
口に含むと、濃厚な甘みの中に、長期熟成による酸味や苦味が複雑に絡み合い、決して甘ったるいだけではない深淵な味わいを感じることができます。余韻は何分間も続き、飲む人を静寂と満足感で包み込みます。自分へのご褒美として、あるいは大切な人への贈り物として、これ以上の選択肢を見つけるのは難しいでしょう。時間をかけてゆっくりと味わう、大人の贅沢の極みです。
まとめ:シェリー酒のある生活で食卓をより豊かで贅沢な時間へ
シェリー酒は、単なるワインの一種という枠を超え、あなたの食卓やリラックスタイムを劇的に変える可能性を秘めたお酒です。辛口のシェリーで食欲を目覚めさせ、食事中はそのキレのある酸味で料理の味を引き立て、食後には濃厚な甘口シェリーで一日を優雅に締めくくる。このように、シーンに合わせて最適な一本を選べることこそが、シェリー酒最大の魅力でありメリットです。
もちろん、種類が多く最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、今回ご紹介した基礎知識とおすすめ銘柄を参考にすれば、大きな失敗をすることはありません。まずは気になった一本を手に取り、その香りや味わいを体験してみてください。スーパーで買ったお惣菜が、シェリー酒と合わせるだけでバルの味に変わる感動を味わえるはずです。新しい味覚との出会いは、日々の生活に彩りと潤いを与えてくれます。今夜から早速、シェリー酒と共に過ごす豊かな時間を始めてみてはいかがでしょうか。
